main
main
C28B49F7-D55A-4A75-878B-92645F182AC3
C28B49F7-D55A-4A75-878B-92645F182AC3
911F79A4-8FA0-4114-A693-FEE3DE9BBF5D-1024x768
911F79A4-8FA0-4114-A693-FEE3DE9BBF5D-1024x768
previous arrow
next arrow

「殿」と「ご家老」の事業マネジメント

起業して5期目となる23年3月期が締まりました。前期は携帯アプリ開発の失敗・撤退による大型除却損もあり、残念ながら、減収・大減益の結果。まあ、これから数十年の長い起業家生活 笑。いちいち一喜一憂してても仕方がないので、気を取り直して今期リカバリーに邁進します。

先日、私の会社のコーポレート全般を見てくれている「ご家老」こと小林さんと、資金運用表の確認会議を行いました。

これは四半期毎にPLとBSの変化を分析して頂き、FCF(フリーキャッシュフロー)の現状と見込みをアドバイスしてもらうというもの。今期の課題は総資産が減少に転じてしまった事。外から見ると、それは成長力の鈍化という風に見えるのだそうです。勿論色々と言い訳や主要因も明確にはなっているのですが、結果は変えられないですから、評価は受け入れるしかありません。

この面談、起業後すぐから四半期毎に実施頂いて5年になりますが、財務上のニアミスを何度も「ご家老」に救ってもらいました。例えば、「売上高見込みからすると、来年からは消費税免除の優遇が消える。今のうちに、預かり消費税支払いの為に、別口座で現預金を管理しておいた方がいい。」とか、「このキャッシュ状況だと、3月決算後、5月に法人税納税のタイミングで運転資金が少し心配ではないですか?銀行は晴れている日にしか傘を貸さないから、今のうちにメインバンクから借入実績を作りましょう。」など。

キャッシュフローなんて大手株式会社在勤中は全く気にしたこともありませんでした。ですが、実は起業家にとって一番落とし穴になるのは、この資金繰りなんです。よく聞く「黒字倒産」というのがまさにそれ。あまりにリアルなので詳細は書きませんが、財務のプロであるご家老がいなかったら、安心して事業拡大に勤しむ事は出来なかった。(サッカーで例えれば、ゴールキーパーのファインセーブのお陰で首の皮一枚で繋がってる、感じ)

事業運営は社長一人では何も出来ません。必ずチームを組んで、みんなで役割分担して、共通のゴールに向かう事になります。そして、5年間やってみて実感していますが、チーミングの際には組み合わせの妙を大事にする、即ちなるべく多様な人材と組むのが良いと思います。

僕の場合、マーケティング・企画・営業に強いけど、コーポレート系(財務・法務・人事)は実務経験もなく弱い。勿論事業家として一定の計数管理・管理会計には慣れているけど、財務会計・税務は全くの素人。また、法律問題が起こった時は顧問弁護士先生への頼み方のコツや依頼内容の範囲なども分かりません。新規顧客と取引を開始する時には業務委託契約書のやりとりも必要ですが、細かい契約のやりとりまで社長が自ら対応していては、さすがに時間がいくらあっても足りない。。そんな時に、コーポレート畑で実務経験30年を超える「ご家老」の存在にいつも助けられています。

起業家は何かを始めるのも、何かを決断するのもいつも一人。それがやりたくてやってるのも事実ですが、時に怖くなったり、不安になったり、怒りを覚えたりするものです。会社の中に寄り添える存在がいなければ、暴君になるか、金の亡者になるか、ストレス障がいになる可能性だってある。私には幸い、「ご家老」がいてくれます。起業家の皆さんはどうですか?一人でできるところまで自分で頑張るのは大事ですが、一歩俯瞰した観点で経営者としての自分をみてくれる存在は、きっと安心感と余裕に繋がると思います。

ちょっと無茶する暴れん坊将軍(「殿」)には、時に諫め、時に叱り、たまに誉めてくれる「ご家老」の存在が本当に有り難い!小林さん、いつも本当にご支援に感謝です。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。